来年の応用地質学会は新潟だそうです。「ふたたび」という言葉を使われていました。実は、前回新潟で応用地質学会が開催されたのは2004年、新潟県中越地震直後であったそうです。当時は、こんな状況のなか学会を開催してよいものかどうか、迷ったこともあったとのことでした。
2004年中越地震に関して、私は一本論文を書いています。
2004年新潟県中越地震に起因する地すべりと土砂移動
日本地すべり学会誌, Vol. 45 (2009) No. 6 pp.435-440
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jls/45/6/435/_pdf/-char/ja/
この論文の図-6で、この地域における土砂流出の時系列的変化のイメージを示しました。地震によって一時的に大量の土砂がもたらされ荒廃するが、その後次期直下型地震まで安定した状態が続くというものです。先日の中村先生の言葉を借りると、2004年にもたらされた崩積土がそろそろ「資源」となりつつあるのではないかということです。私の図でいうところの「豪雨時一時的に土砂生産増加」も今年ありましたので、どのような状態になっているか、みてみたいところです。
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