応用地質学会誌の編集後記に、用語の定義についての記載がありました。「2011年東北地方太平洋沖地震」という現象と、「東日本大震災」という被害、社会現象という言葉の違い、これは比較的わかりやすいのですが、「瓦礫」と「災害廃棄物」の違いについては、なるほどと思いました。
・瓦礫 ‥ 家屋・ビル等の撤去時に出る(略)アスファルトがら等の廃棄物
有害物質が溶け出さないことが前提となっている廃棄物
瓦礫とは上のじょうな定義であるが、いまのところ「災害廃棄物」全体が「がれき」と呼ばれている傾向があり、災害廃棄物全体を「がれき」とすれば、本来の定義では議論しえない有害物質が課題のひとつとなってしまう
先に紹介した宮脇先生の著書でも「毒物を取り除いたがれきを埋め立てることによって、土壌中に酸素がたまり、樹木の生長を促す」と記されています。これは図らずも応用地質学会の編集後記と同じことを指摘しています。
なお、災害廃棄物のイメージはこんな感じ
http://www.kankyo-c.com/line_up/haikibutu/haikibutu.html
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