ケンプラッツに釜井先生が提唱されている「等高線都市」に関する記事が出ていました。
震災教訓:高地移転に潜む地すべりのリスク
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20110914/552673/?ST=print
復興に向けて懸念しているのが、高地移転です。この際、大規模な開発で盛り土をしてしまっては元も子もありません。
そこで提案しているのが、「等高線都市(Contour line city)」です。等高線に沿って斜面に張り付くような住み方をしようというものです。静岡県熱海市などが参考になります。集合住宅を建てる場合も低層にして、海が見えるように眺望を確保します。木もできるだけ切らずに、建物のまわりだけに限ってできるだけ残すのです。そうした工夫で、高級な住宅地をつくることもできるでしょう。ひょっとすると、都会から移住したいという人が増えるかもしれません。
似たような記事は砂防学会誌にも掲載されていました。
私がもうひとつ懸念するのは、住宅開発に当たる側は、地すべり学会誌、砂防学会誌、ケンプラッツをあまり読まないのではないかということです。「建設」と「建築」は似て非なるものと感じることが多々あります。不動産学会やハウスメーカーの業界誌にも、このような考えを広めて、学際的に取り組んでいくことも求められています。このことを釜井先生お一人でが負担されるのは無理が生じると思うので、我々技術者も積極的にアピールすべきでしょう。
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