2011年8月14日日曜日

防災格言190

小松左京(こまつ さきょう)氏は、星新一・筒井康隆と共に「SF御三家」と呼ばれる日本SF界を代表する小説家の一人。京都大学文学部を卒業後、1961(昭和36)年、月刊誌「SFマガジン」に掲載の「地には平和を」、翌1962(昭和37)年「易仙逃里記」で作家デビュー。

1973(昭和48)年、大規模な地殻変動により日本列島が水没するという設定の「日本沈没」を発表。400万部を超える大ベストセラーとなり、日本推理作家協会賞を受賞したのをはじめ映画やテレビドラマ化もされ一大センセーションを巻き起こした。主な代表作に「復活の日(1964年)」「さよならジュピター(1983年)」「首都消失(1985年)」など多数。

格言は阪神淡路震災直後に発売された文庫版漫画「日本沈没(原作:小松左京 / 劇画:さいとう・プロ 講談社漫画文庫 1995年5月刊)第1巻」のあとがき「阪神大震災に遭遇して」より。1995(平成7)年、大阪府箕面市にある自宅の二階で就寝中に阪神淡路震災を体験したときの状況を語っている。

『 ドーン、ドーンという激しい縦揺れに襲われて、目を覚まし起き上がろうとしたのですが、今度は横揺れで起き上がれない。揺れていたのは30秒くらいでしょうか。でもこういう時は実際より長く感じますからね。やっとのことで部屋を出ると応接では本棚二つとビデオラック、飾り棚などが倒れ、割れたガラスが飛び散っていました。 建築にコンピューターが導入されてからできたものの思いもかけぬもろさに驚き、火事がすごい勢いで広がっていく映像を見ながら、すぐ消火ができない都市の機能のおそまつさも意外でした。』と述懐。

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