脇水鉄五郎(1867~1942 / 地質・土壌学者 東京帝大教授 日本地質学会会長)美濃(岐阜県)出身の脇水鉄五郎(わきみず てつごろう)は、明治から昭和にかけて活躍された地質・土壌学者。オーストリアに留学後、大正6(1917)年、東京帝大教授となり、日本の森林土壌学の基礎を築いた。退官後は各地の史跡名勝や天然記念物を調査。ハンマー1つを手に持ち、精力的に全国の山々を調査し、一週間ほどで論文を完成させたという逸話も残す。書家の岩越雪峰(いわこし せつほう / 1869~1949)は実弟。この格言は「山地の崩壊に就て(地学雑誌第二四年第二八二 1913年)」緒言より。曰く――――大雨に伴い発生する山地の崩壊は、森林を荒廃し、下流には大水害を及ぼす。その損害は測るべからざるものあり。として、治水の必要性を訴えている。
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