今日のTBSの番組で、ブランチブロック工法が紹介されていました。
http://www.kikkouen.com/bbb/bb.html
ブランチブロック工法の理念地表面の土が流失せずに地形が保たれているのは、植物の根によって土壌が緊縛されている、すなわちルートマットが形成されているためです。植物は空気・水・太陽光で光合成を行い、地球上全ての生命を育んできました。ブロンチブロック工法は天然素材の石を使用し、ブランチブロックによって石積を一体化させる土木構造物ですが、ヒントは植物のルートマット構造でした。従来の工法では、河川は周辺地下水系と繋がり育まれる生態系を護岸で分断します。擁壁は背面の山体の植物・昆虫・微生物などの生態系との空気・地下水の繋がりを阻害します。ブランチブロック工法は唯一、護岸や斜面の安定性と生態系保全を併せ持った工法なのです。
先の「砂防特論」で、自然界の異常を直すのは自然そのものであり、植生の効果が大きいという話えをしましたが、それに通じるものがあります。造園の専門技術者の方が開発されたそうですが、自然の造詣を深く理解され、基準書ばかりにとらわれていたらできない発想でしょう。
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