http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110603-00000332-yom-soci
43人の死者・行方不明者を出した長崎県雲仙・普賢岳の大火砕流から、3日で20年を迎えた。被災地の同県島原市では犠牲者の追悼式が開かれ、遺族や消防、行政、報道関係者ら約700人が鎮魂の祈りをささげた。
大火砕流は1991年6月3日午後4時8分に発生。普賢岳の麓の同市上木場地区で警戒に当たっていた消防団員12人のほか、警察官2人、住民6人、火山学者3人、報道関係者16人、タクシー運転手4人が巻き込まれ、犠牲になった。
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この災害で、「火砕流」という言葉が一般化しました。ただ、いまでも思うのは、「大」なるのは災害であり、火砕流ではないということです。火砕流の映像が多く流れたため、心象も「大」であったと思います。ただ、九州には姶良カルデラ、阿蘇カルデラ等をはじめとして、世界的規模で巨大な火砕流堆積物が存在します。雲仙の事例は「火砕流」とはすべからくこういう規模だという認識の方がよい。このことは『死都日本』でも述べられていました。
火砕流による災害は、地震や豪雨に比べて頻度が低いためにスケール感がないのかも知れませんが、自然の成り立ちを理解しておくことは、防災の想定を理にかなったものにする第1歩です。
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