2010年11月3日水曜日

深層崩壊の断面

 ここはおそらく1998年の豪雨によって深層崩壊を起こした現場です。ここにいたるまで35°くらいの崖錐と土石流堆積物、その上の激流を延々と登ってきました。一歩進むとスレーキングした粘板岩がずるずると下方にすべり、ムーンウオーク状態。水しぶきに打たれびしょぬれ(おかげでちょっと風邪気味です)でたどり着きました。もう少し上れそうですが、帰る時間を考えるとここでGIVE UP。
 青く澄んだ空の下にベージュ色の砂岩層があって、亀甲状の割れ目が無数に発達し、いかにも透水性がよさそうです。その下に硬い粘板岩、泥岩があって、その間から湧水し、滝が形成されているようです。多分そのことが深層崩壊の引き金になっています。

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