腕が張っています。久しぶりに簡易貫入試験をやってきました。簡易とはいっても5kgの重りを落下させる作業や、カチあげて抜くとき(変換で”価値あげて”とでてきました。本当にそうなればいいのですが、、、)腰にくるわ、、、
簡易貫入試験で思い出すのは、なぜか愛知県小原村周辺の山崩れの研究です。なぜかといえば、私が最初に勤めた会社の上司が、『羽田野誠一地形学論集』http://www.kokon.co.jp/h1406.htmの編纂を手伝っていたときに、愛知県小原村の表層崩壊と土層の回復やその地形的位置に関する研究は、羽田野氏が並々ならぬ情熱を注ぎこんでいた話を聞いていたからです。
羽田野氏の地形学に関する知見のひとつは後氷期開析前線ですが、愛知県小原村周辺斜面に引かれた遷急線群の”濃密さ”も迫力があります。山地斜面は新旧の崩壊の集合体であるという観点から、魚の鱗のような遷急線群は、その筆圧の高さも伝わってきます。誌面いっぱいにぎっしりとメモ書きも詰め込まれています。地形学関連の”予稿集”では、最も濃密で骨太なもののひとつかも知れません。
いまは、簡易貫入試験で思い出すのは『斜面防災都市』の釜井先生です。首都圏や阪神都市圏の谷埋め盛土材の強度を多数計測されています。斜面や地形の成り立ちを定性的なモデリングが出来たら、その裏づけのための量的情報はシンプルな方が良いのかも知れません。
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