というタイトルの発表が、今年の地すべり学会でありました。過大設計を避けることができたはずの地すべり対策の実例が上げられています
・九州のY地すべりでは、安全率を2%あげるために十数本の深礎杭が施工された
→ 土工などの他の工種に切り替えることができれば復旧工事費を大幅に削減できた
・実際にはクサビ型崩壊であったが、円弧すべりとして計算され、切土、集水井、アンカー、杭工など多種の工法が用いられれた。
・その他、必要以上の法枠工(あつものに懲りてなますを吹くと表現されている)
結びとして、詳しい地質踏査に基づいた正確な地すべり機構の解明がなされていれば、工法の選択が自ずと絞られてくる。正確な地質踏査が継続されるには、それにみあった踏査の評価が必要であるとされています。
至極真っ当な正論だと思いますが、このような論議が平成の22年にもなって出てきたことがひとつ問題でしょう。これも地質リスクマネジメントのひとつだと思います。”節約時代”でなくても、議論が重ねられるべきでした。個人の調査以来を受けると、必要最小限の対策を求められますので、常に節約時代なのですが、、、
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