2010年7月10日土曜日

鹿児島の土砂災害

 鹿児島県南大隅町根占山本では、斜面崩壊に起因する土石流が、2010年7月4日から8日正午までに断続的に7回発生しているそうです(http://www.gsj.jp/Gtop/topics/kagoshima/index.html)。このうち、崩壊したのは阿多火砕流堆積物の柱状節理の発達した溶結凝灰岩のようです。

  鹿児島では何度となく土砂災害が繰り返されています。マスコミの報道では豪雨がもたらされるメカニズムと避難された住民の方が「こんなのはじめてだ」という声を拾うだけ、というパターンも何度となく繰り返されています。また、地球温暖化に伴う豪雨の頻発にとともに災害も増えるといった論調も(こちらも何度となく)繰り返されています。しかし、少し視野を広げれば、昭和28年の有田川災害、昭和36年伊那谷の大鹿山崩壊、昭和51年台風17号による兵庫県抜け山の地すべり、、、数えあげればきりがありません。おそらく鹿児島大学や関連学会が崩壊の素因となる水文地質の詳細調査を行うと思います。深層崩壊については、その地道な努力をひとつひとつ積み重ねるしかないと思います。

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