ケンプラッツの記事で、10年後に必要な土木技術 - 河川・砂防 -という記事がありました。気になったところを抜粋して、コメントを添えます。
10年後必要な土木技術 - 河川・砂防
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20100723/542439/?P=1
・降雨災害の多様化によって、毎年発生する河川氾濫や土砂災害は依然として減少していない。
降雨災害の多様化というのは、人々の生活の場の多様化と捉えた方が良いでしょう。そして、降雨観測技術の高度化に伴う情報の多様化もあるかもしれません。山が崩れて土砂が流れて扇状地や平野を作り、海に流れる。これは単純明快です。
・情報化社会の進展によって、いつでもどこでも情報が入手できる環境であることが想定される。その場合に、自分が所在している地域のピンポイントでの災害危険個所や避難場所の情報が求められる。個別の危険個所の危険度や災害発生予測技術を進展させておく必要があると考えられる。
一番必要なのは、当事者の情報解釈能力です。まず、地図上で自宅と避難所の位置関係(微細な標高差も含めて)わからない人が多い。大縮尺と小縮尺を逆に解釈している人。メッシュ情報のなかでは、さらに困難。マスコミで流れる「どこでも大地震が起きる」「温暖化で深層崩壊が増える」という一般論に流されないこと。まさに、現場を知ること。これは10年じゃたりないでしょう。
・温暖化による河川区域での生育樹種の変化予測
????????????????????????????????????少なくとも第4紀後半の気候変動をみただけで、時間スケールの桁が4つ違う。
もっとも気になるのは、PCのスペック向上への期待と温暖化の懸念が多く、”家族を守る”といったスケールの臨場感がないことです。地すべりの多発時期の解明や、それに基づく不安定な地すべりブロックの抽出には、地質学的な観点が必要です。
0 件のコメント:
コメントを投稿