今朝の情報番組で”買い物難民”なる言葉が出てきました。横浜や川崎の崖地や坂道に”超高密度”に開発された都市斜面を、高齢者がなかなか歩けないというものです。見晴らしの良さが重視され、出かける場所が谷底平野という環境を作り出した都市計画の老化現象ということが出来ます。都市化と災害発生の場所と種類がとのように変遷してきたかについては、私は卒論の一部で扱ったテーマです。その総論は釜井俊孝先生の「斜面防災都市」に集約されています。
このテーマは、私の会社の後輩が研究テーマにあげています。業務で扱った、災害避難場所としての都市公園のあり方に問題意識をもってのことです。地すべりといえば、第3紀層地すべりだとか崩積土地すべりだとか、いろんなタイプに分類されていますが、谷埋め盛土を「都市の地すべり」として新たなタイプとして分類し、個別研究に向かおうというものです。 発表する学会は地すべり学会と応用地質学会ですが、うまくいったらわたしも引き継いで都市計画学会、あるいは一般誌へのアウトリーチにも一役買おうと思っています。この研究の隙間には防災のヒントがあるからです。
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