昨日参加した宅地開発と地すべりの巡検ですが、写真が衝撃的なのでちょっと掲載を控えています。『斜面防災都市』の著者のひとりである、釜井俊孝先生も参加されました。釜井先生は、都市斜面のジ地すべりの素因をつくるロームを材料とした盛土と斜面二次堆積物(いわゆる崩積土)のことを、『尋常でない地層』と読んでおられましたが、今回の巡検の対象となった地域もスレーキングした泥岩や宅地基礎部の蛇紋岩円礫など、”尋常でない”としか言いようのないものでした。
あるお宅では、床が沈下しはじめたため”とりあえず知り合いの土建屋さん”に頼んで杭を打ってもらったがまったくと止まらないので、地質調査会社に調査依頼を出したところ、まずは地下水を抜きましょうということに。そいたら沈下は止まらないまでも沈静化し、その杭工の10分の1の値段ですんだとのことでした。まず地盤がすべるという想像をしていなかったということでしたが、国土地理院の空中写真や開発前の地形図が入手はもとより、存在することすらしらかなかったとのことでした。まだまだアウトリーチの足りなさを感じさせられました。
冒頭でものべましたが、今回の巡検は衝撃的でした。写真の掲載を控えるといいましたが、この記事を書いていて、伝えなければの思いに駆られたので、写真をうまく編集して何回か連載します。
0 件のコメント:
コメントを投稿